股の間何かが挟まっている感じ?骨盤臓器脱かも!

骨盤臓器脱って?

骨盤臓器脱とは、膀胱・子宮・直腸などが膣から脱出するという状態のことです。

この脱出は命懸けものではありませんが、痛みや不快感を感じさせられます。

骨盤臓器脱の症状はケーゲル体操(骨盤底筋体操)で改善することができますが、時々医療サービスが必要となります。

正常な骨盤

骨盤臓器脱の種類

骨盤臓器脱には主な3種類があります:

骨盤臓器脱の種類

 ① 膀胱瘤:女性の膀胱が弱くなって伸びることにより、膣口から飛び出てくる状態

 ② 子宮脱:子宮をサポートする筋肉が弱くなり、子宮が膣口から下がってくる状態

 ③ 直腸瘤:直腸と膣の間の筋肉・壁が弱くなり、直腸がコブに膨らんできて、膣口から飛び出してくる状態

骨盤臓器脱の症状

骨盤臓器脱の症状

骨盤臓器脱の初期症状

骨盤臓器脱の初期は臓器がまだ脱出していない時です。この時は、膣口から何かが下がってくるような感じがあります。

骨盤臓器が脱出しているかどのようにわかる?

 ★ お腹に力を入れる時

 ★ トイレで、排尿や排便後にトイレットペーパーで拭く時

 ★ 重いものを持つとき

 ★ しゃがんでいる様子で、シャワーを浴びる時

骨盤臓器脱のサイン:

 ★ 下腹部と性器の周りが重い

 ★ 膣内に下垂感がある

 ★ 膣から何かが出てくるような感じ

 ★ 小ボールの上座っているような感じ

 ★ セックスの時、不快感

 ★ 尿失禁

 ★ 便失禁

 ★ 頻尿

*時々骨盤臓器脱は症状がない場合もあります。他の理由で行われた診察で発見されることがあります。

骨盤臓器脱の原因

骨盤臓器脱は、通常、骨盤内の臓器をサポートする筋肉と組織が弱くなり、臓器をしっかりと固定できなくなることで起こります。

骨盤底筋が弱くなるいくつかの理由には以下のものがあります:

 ① 妊娠と出産:特に巨大な赤ちゃんや多胎出産

 ② 年を取るにつれて更年期に達した

 ③ オーバーウェイト

 ④ 長く続いた便秘

 ⑤ 咳を起こす長く続いた健康状態

 ⑥ 子宮摘出

 ⑦ 重いものを持ち上げる仕事

以下のような健康状態によっても脱出が起こりやすいです:

 ① マルファン症候群

 ② エーラス・ダンロス症候群

 ③ Joint Hypermobility Syndrome

骨盤臓器脱の治療

症状がない場合または脱出が軽い場合には治療が必要がないこともあります。

この時、生活習慣を改善することだけは助けになるかもしれません:

 ★ 重いものを持ち上げないこと

 ★ オーバーウェイトや肥満症がある人は体重を改善してみること

 ★ 便秘の予防・治療

重度な症状場合や日常生活に邪魔をする場合は、骨盤臓器脱を治療するいくつかの選択肢があります:

 ★ ケーゲル体操(骨盤底筋体操)

 ★ ホルモン療法

 ★ 手術

 ★ ペッサリー

勧められた治療は、症状の重さと健康状態によって決まります。ですから、かかりつけ医と相談することは大事です。