ホルモンは体内で生産・分泌される特定の臓器や細胞を刺激して活性化させる化学物質です。
更年期になると、体に様々な問題が起こり始めますよね。
なぜ、このような問題が起こるのか、不思議に思ったことはありますか?その理由は、加齢と挙げられます。
ホルモンは若い時に多く分泌されますが、年齢とともに減少していきます。そのため、ホルモンバランスが崩れてしまいます。その結果、体内の機能が低下し、様々な問題が起こりやすいです。
このブログでは、ホルモン欠如に悩む女性のため、女性ホルモンを増やす色々な方法を紹介します。
特定な食べ物、ビタミン、ミネラル、ハーブなどを摂取することは、ホルモン欠如に役に立ちます。
最初に、ホルモンの種類とそれぞれの働きを見ていきましょう!
女性ホルモンの種類
❝女性には、『エストロゲン』と『プロゲステロン』という2つの主な性ホルモンが分泌されます。❞
体内でこの2つのホルモンが不足すると、気分、性欲、骨の健康などに悪影響が出る可能性があります。
ホルモン欠如は通常、ドライスキン(肌乾燥感)、睡眠障害、ホットフラッシュ、ほてり、膣乾燥感などの症状を伴う更年期を達した後発症します。
これらの問題を乗り越えるために、エストロゲンとプロゲステロンの分泌を上げるいくつかの方法を紹介します。
食べ物でエストロゲンを増やそう!
食事にもいくつかのエストロゲンと同様に働く化学物質があります。一つひとつ見ていきましょう!
① 大豆
女性ホルモンと似ている働きをする成分『大豆イソフラボン』は大豆で作られている豆腐や味噌などで摂ることができます。
大豆イソフラボンは、エストロゲン受容体に結合することで体内で分泌されるエストロゲンを模倣し、エストロゲン作用と抗エストロゲン作用を示します。ある研究により、大豆を摂る女性は大豆を摂らない女性より乳がんのリスクは低いです。これは、大豆イソフラボンのエストロゲン作用が理由ですあるかもしれません。
② 亜麻種子
亜麻の種子に含まれる『亜麻リグナン』はポリフェノールの一種です。大豆イソフラボンと同じようにエストロゲンと似た作用があります。
更年期障害の症状と骨粗鬆症に効果的です。肥満症とコレステロール値をコントロールする効果も持っています。
③ 胡麻
胡麻でもエストロゲンを増やすことができます。
胡麻には、『セサミン』というエストロゲンと同様な働きがある化学物質が含まれ、エストロゲン増加とホルモンバランス改善に効果的です。
それだけではなく、スキン細胞の代謝を促進してメラニンの排出を促す『ビタミンE』、白髪を予防できる『アントシアニン』などの美容効果がある成分がたくさん含まれています。
食事繊維もたっぷり含まれているので、腸の健康にも役立ち、便秘改善にも効果的です。
エストロゲン値を助けてくれるサプリ【ビタミンとミネラル】
女性ホルモンを増やしてくれるビタミンとミネラルを一つひとつ見ていきましょう!
① ビタミンB
ビタミンBはエストロゲンの生成と活性化に重要な役割を果たします。
体内でビタミンBの不足はエストロゲン欠如につながる可能性があります。
ビタミンB2とB6の濃度が高いほど乳がんのリスクが低いことが報告されていますが、これらのビタミンはエストロゲン代謝に影響するためと考えられています。
② ビタミンD
ビタミンDは体内でホルモンとして機能します。
ある研究によると、ビタミンDとエストロゲンの両方が一緒に働くことで、心血管疾患のリスクを減らすということです。
この2つのホルモンの関連は、ビタミンDがエストロゲン合成に果たす役割によるものです。
このことは、エストロゲン値が低い場合に、ビタミンDサプリが有効である可能性を示しています。
③ ボロン
ボロンは、体内で様々な役割を果たす重要なミネラルであり、エストロゲンの代謝にも重要です。
研究者は、ボロンがエストロゲン受容体に影響を与え、体がエストロゲンをより簡単に使用できるようにすると考えています。
④ DHEA
DHEAとは、エストロゲンに変換することができる体内で分泌されるホルモンです。
体内で、DHEAはまずアンドロゲンに変換され、その後エストロゲンに変換されます。
DHEAを増やす方法には、食事(ヤムイモを摂るのが一番効果がる)、軽い負荷をかかる程度の運動、サプリメントがあります。
エストロゲンを増やすハーブサプリ
① ブラックコホシュ
ブラックコホシュは北アメリカ原産の森林ハーブです。根は薬として使用され、エストロゲンに関連する症状(PMS、骨粗鬆症など)によく用いられます。
ブラックコホシュは、エストロゲンと似た働きをする成分(フィトエストロゲン)を含んでいるため、更年期障害の症状を緩和する効果があるようです。
ブラックコホシュなどのハーブに含まれるフィトエストロゲンは、更年期に体内で不足したエストロゲンの代わりをするため役立つと考えられています。
また、ブラックコホシュには、抗エストロゲン作用もあります。エストロゲンは乳がんを引き起こさせる恐れがあるため、ブラックコホシュの抗エストロゲン作用が役立つと言われています。
② チェストベリー
チェストベリーは、女性のために最高のハーブであり、ホルモンバランスを調整するサポートをしています。
このハーブは、体内のエストロゲンとプロゲステロンのバランスを調整する脳下垂体を刺激することによって作用します。
月経周期では、エストロゲンは排卵前に多く、プロゲステロンは排卵後に多くなります。エストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れると、PMS(月経前症候群)に関連する様々な症状を引き起こします。
チェストベリーは、脳下垂体の機能に作用してその働きを高め、生理痛、ニキビ、頭痛などのPMSの症状を和らげてしてくれます。
③ プリムローズオイル
プリムローズオイルには、通称GLA、γ-リノレン酸を多く含んでいます。GLAは、植物に含まれるΩ-6脂肪酸で、プロスタグランジンを生成を調節することにより、ホルモンバランスを整えるのに役に立ちます。
研究によると、プリムローズオイルは、女性ホルモンのプロゲステロン値を向上向上させます。このように、ホルモンバランスに影響を与え、改善します。
④ レッドクローバー
レッドクローバーは、ハーブサプリであり、エストロゲンと似た働きをするイソフラボンというフィトエストロゲンを含んでいます。これらのイソフラボンには、以下のものがあります:
- ビオカニンA
- Formononetin
- ゲニステイン
- ダイゼイン
⑤ 唐当帰
唐当帰は、通常、更年期障害の症状を緩和するために使用される伝統的な漢方薬です。
上記の他のハーブサプリと同様に、唐当帰にはフィトエストロゲンとして機能する化学物質が含まれています。